認知症とは
認知症は(1)脳の病気により、(2)脳の認知機能に障害が出て、(3)日常生活に支障がおこる病気です。
- 認知症の原因となる脳の病気には、アルツハイマー病やピック病、レビー小体病などがあります。また脳の血管が詰まったり出血したりする、脳梗塞や脳出血などもあります。ですから認知症はまず、脳の病気に対する治療が必要です。
- 脳の病気は、脳の認知機能の障害を引き起こします。認知機能とは、ものを見てなんであるかわかる能力(視覚認知)、聴いた言葉を理解する能力(聴覚言語認知理解)、今あるものを覚えておく能力(記銘)、昔覚えたことを思い出す能力(記憶想起)などです。今言われたことを忘れてしまうとか、しまっておいた財布が見つからないとかはこれらの認知機能が障害されたため起こるのです。ですから認知機能を改善するためには、認知リハビリが必要です。
- 認知機能が障害されると、ものが覚えられないだけでなく、日常生活に問題がでてきます。財布をしまっておいた場所を忘れてしまい、誰かが盗んだと騒ぎ立てたり、ご飯を食べたことを忘れて嫁が食べさせてくれないと家族の不和を引き起こしたりします。本人もどうしてものを忘れるのかわからなくて不安になり、家族に八つ当たりして怒ったりします。認知機能が少しでも回復すると認知症の方の問題行動が軽くなり、患者さん本人も不安が消えて、家族も介護しやすくなります。
認知リハビリを受けてみませんか?
篠塚病院では、週1回外来でのリハビリと合わせてご家族の方と一緒に家庭で行って頂く、福島式認知リハビリを行っております。このリハビリで、認知機能が改善すると、家族の介護がしやすくなり、患者さんも不安が減り、家庭で長く暮らしやすくなります。家庭でのリハビリも1回5分程度(1日2回〜3回)で、誰でも簡単に行うことができます。
外来でのリハビリは月曜〜土曜の午前中、時間は20分〜40分程度で行なっております。
認知リハビリに興味のある方・ご希望の方には詳しい説明をさせていただきますので、主治医にご相談ください。